エレキギターのネックポケットについて PART2
過去に「エレキギターのネックポケットについて」というお題で蘊蓄垂れた事ありますが、最近ちと気づいた事あるので補足の意味もかねてまた蘊蓄垂れたいと思います。
そもそもデタッチャブルネックのハイエンド系ギターでやたらとネックが隙間なくガチガチに嵌められること多いのは、弦の振動がボディ→ネックの順に伝わると考えてる方が多いからではないかな…と思うに至りました。
しかし、実際は弦を弾いたらブリッジの駒以外にもフレット、ナット、ペグでも振動を拾っているはずで、つまりネックとボディは同時に振動するはずなので、鳴りとサスティーンを稼ぐにはネックとボディが如何に共鳴するかが重要となるかなーと思います。
故に異なる材同士を過度に隙間なくキチキチにジョイントしてしまうと共鳴しにくくなると思われますので、個人的には隙間ある方が響きやすく、ダイナミックレンジの幅も広がると考えます。
フェンダーでは時折ネックジョイント部にシム挟んでたりする事があり、それをやたらとあげつらう方少なくないですが、素材次第では決して鳴りを妨げるものではなく一応理にかなったものなのかなと思います。
まぁ、ネックポケットの隙間が無い音が好きならそれはそれで正解なんですけどネ。
以上、ネックポケットの密着度合がギターのクオリティを物語るものではないのだと、今一度認識していただければ幸いです。