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鍵盤楽器修理記事一覧

ヤマハ中古買取電子ピアノ、YDP-164Rの整備記録!

先日買取した電子ピアノ、YDP-164Rの整備記録です。

出張査定での買取だったのですが、お客様宅で商品の状態を確認したところ、鍵盤のタッチの強弱にかかわらずデカい発音する白鍵がいくつかありましたのでパーツ交換と相成りました。

↓まずは天板開けて鍵盤蓋も外します。

↓鍵盤ユニット外します。

↓裏向けたら赤い四角で囲んだ基板外します。

↓基板の下には接点ゴムというパーツが入っているのでこれを交換!強打音の元凶はほぼコイツの劣化です。

構造的には鍵盤たたくと接点ゴムを伝って下の基板で鍵盤のタッチの強弱を認識するのですが、そのゴムが劣化すると弱く叩こうが強く叩こうが基板側は同じ強さで認識されるんですネ。

現在はその接点ゴムと併せて基盤も耐久性が見直された後のパーツに交換済です。

中古の電子ピアノだとここを交換してるか否かで安心感は変わってくると思います。

これで販売準備は整いましたが、お値段決まるまで今しばらくお待ちください。

ヤマハアップライトピアノ用外付消音装置修理!

先日、とあるヤマハのアップライトピアノの外付け消音装置の不具合修理の依頼がありました。

実はサイレント用の消音装置にはどこにも型番が書いていないので、まずは型番の特定から始まります。

おおよそピアノの型番によって取付可能な装置というのがある程度決まっているのでピアノ本体の型番をまずお客様より教えてもらい、結構なボリュームの一覧表から取付可能なピアノの消音装置の絞り込みを行い、最終的にはスイッチボックスの端子やツマミの並び、一部のツマミ表記が漢字表記かカタカナ表記かで特定する事となります。

型番が特定できた後は、不具合内容によって不良個所を絞り込み見積するという形になります。

今回は消音モードでヘッドフォン使用時に音が割れるといった症状で、内部基板を1枚交換しました。交換したら音割れは直りましたが、今度はヘッドフォン片方からしか音が出なくなり焦る羽目に…( ̄▽ ̄;)

古い機種だと詳しい回路図がなかったりする場合あるので原因究明しずらく余計に狼狽しますネ。

他の箇所も壊れてるのかと疑いましたが、現地でメーカーとあれやこれやとやり取りしてるうちに注文したパーツがどうやら壊れてるなぁという事が判明し、そのおかげで2度お客様の自宅を訪問することになりましたが追加の見積発生しなくて良かったなぁと思います。

消音装置単体だけでも電子ピアノのエントリーモデル1台分のお値段はしますからその分、内部のパーツ代も安くはないですからネ。

 

電子ピアノ修理記録簿!ヘッドフォン端子に変換プラグの先端が…の巻!

本日もまた、ヤマハ電子ピアノの修理に出かけて参りました。

症状はヘッドフォン端子に変換プラグ(ミニ→標準)の先端が中で折れて残ってしまった、という内容です。

先端が残ってしまえばヘッドフォンが刺さっていると認識されるのでスピーカーから音は出ません。

一般的にはこうなるとヘッドフォン端子は基板にハンダ付けされていて且つ端子の逆側からグリグリ押し出すこと出来ない仕組みのため、基板ごと交換となると思います。

が、これは何かで引っ掛けて抜き出せるんじゃないかと思い立ち、何か無いかなぁと工具まさぐってたらエエのありましたワ。

これらは何かというと両面基板の表面にはんだ付けされたコンデンサーやポット等の電子パーツのはんだを溶かしつつグイグイ外すために手に入れた道具なんです。

こいつの端子内部に上記画像の赤丸部分突っ込んでやるとうまい具合にフック部分に引っかかって取り出すことできました。

感覚的には5分ぐらいで終わったような気がします。お客様に余計な出費いただく事なく且つ短時間で完了出来てメデタシメデタシでした。

 

ちょいネタ!ヤマハELB-02の中からバズーカー砲・・・(-_-;)

今日は最近入荷したばかりの中古エレクトーン、ELB-02の整備しました。

で、パネルを開けると何やら物騒な物(下記画像、赤丸部分)発見!

↓拡大画像!

こ、これはバズーカ砲(-_-;) 昭和のオッサンは一瞬ドムのジャイアントバズーカーかと思いましたが調べたらνガンダムのやつでした。多分ガチャガチャのやつかなと思いますが。

ま、それはどーでも良くてELB-02の内部にエンピツの欠片すら入る隙間ないハズなのに、どーやってこんなものが混入し得たのか気になって仕方ありません。

今回の「内部にバズーカー砲」は異物としてはあり得ない事例ですが、とりあえず鍵盤楽器内部に異物や液体等は混入させないように気を付けてくださいネー。

電子ピアノ修理日記!不可解な不具合(-_-;)

先日、2022年製のヤマハ電子ピアノYDP-S35Bの修理に行って来ました。

不具合症状は、電源ボタン長押しても電源が切れないというのと、電源起動してもしばらく音が出ないという件でした。

どこのパーツの不具合なのか予測してパーツを発注して交換するわけですが、修理にお伺いした当日はACアダプターに直結する基板1枚(DCPJ基板)の交換で狙い通り故障が直ったのを確認できたのでメデタシメデタシだったのですが、翌日また同じ症状が出たとの連絡ありました。

メーカーに後日相談したところ、同じような機種の電子ピアノでメインの基板が他の基板を壊したりする症状が年に1~2件あるそうで、おそらくその事例に当てはまるのかなと思い、お客様と相談してメインの基板(DM基板)と再度ACアダプターに直結する基板(DCPJ基板)を交換する事と相なりました。

しかし、2度目訪問した時は症状確認できず問題なく使える状態でした…どうやら現象再発の連絡頂いてから1週間ぐらいの間に症状出たり出なかったりしてるそうで…全くもって不可解です( ̄▽ ̄;)

とりあえずACアダプター出力に問題ないのを確認後、予定通り基板2枚交換させていただき、テストも行い正常でしたのでひとまずこの件は完了とさせていただきました。

これでまた再発すればミステリーですネ。そうならないことを祈ります。

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