1. HOME
  2. スタッフブログ
  3. 鍵盤楽器修理

スタッフブログ STAFFBLOG

鍵盤楽器修理記事一覧

電子ピアノ修理日記

さて、今日はYAMAHAハイブリッドピアノN1の修理に出かけました。

内容は電源起動時、ディスプレイ画面にエラーコード「E53」が表示されるという件です。

電源投入後4秒以内に、内部の基板間で通信ができない場合に表示されます。

↑黄色い丸印の基板間のケーブルを1本交換するだけなのですが、作業量はなかなかのヘビー級であります。

鍵盤右側の下にある基板にアクセスするためにはハンマーアクションのユニットを丸ごとごっそり外すのですが、下手なところ持つとアクションに狂い生じるので要注意であります。

↑アクションユニット外したあとは上1オクターブ半ほど鍵盤外せば基板のコネクターにアクセスできます。

鍵盤自体にも下側に光センサー用のシャッターが付いてるのですが外した時そこも触ったり傷つけたりしないように気を遣います。

鍵盤戻してまた重たいアクションユニットを付け戻す時が最もキンチョーする瞬間です。

こうして修理終わったあとは念のため、鍵盤センサー測定して終了と相成りました。

めでたしめでたし(^^)

 

高くつきます!エレクトーンのレジストボタン破損!

前回のブログから2週間も空いてしまい申し訳ありません。

久々の鍵盤楽器修理記録です。

音楽教室のエレクトーンELS-02Cのレジストボタン1ヶ所破損したと聞き、修理に行って来ました。

以下の写真が壊れたレジストボタンのパーツで赤丸の所のボタンが欠損してしまっています。

エレクトーン奏者ならばコレがどこにあるものか理解されてると思いますが、一般の方にはピンと来ないと思いますので画像を以下に貼っておきます。

ちょうど【7】にあたる部分のボタンが破損してたんですネ。で、ここのボタンだけサクッとはめればOKという訳ではなく、もう基板丸ごとの交換となります。

しかも上鍵盤外しての作業になるのでなかなかメンドイんですワ(T_T)

ま、レジストボタンなんて滅多に壊れる事ない場所かとは思いますが、高くつく修理になりますので扱いには注意してください。

 

電子ピアノ!修理問い合わせの多い案件!

今回は電子ピアノの修理案件についてです。

何だかんだでやはり突然不特定の鍵盤で爆音(強打音)になるという症状の修理依頼が多いですネ。

それは鍵盤下の接点ゴムの劣化もしくは基板の腐食等が原因で起こります。一定の年数経つとゴム素材のパーツの劣化は避けられないのですが、ある時期のGH3鍵盤とNW鍵盤(ナチュラルウッド)の分に関してはメーカー(ヤマハ)の品質基準を満たしてなかった事もあり、早い時期より症状が出始めてる個体が多い模様です。

その分に関しては無償でちゃんと修理受けられるようになっております。

その無償修理対象の条件ですが、

 ①製造より10年以内の個体、つまり2024年3月時点では2014年3月~2021年2月に製造された電子ピアノ

 ②品番が、CLP-500~CLP-600番台(SCLPも含む)、CVP700番台、YDP-163、YDP-164、YDP-S54、CSP-100番台、P-515、CP-88、YC-88

2014年製の場合、現在は2024年3月ですので2014年2月以前製造分は有償修理となり、翌4月になるとまた2014年3月以前製造分は有償修理となりますので、無償修理受けられるか否かご不明な方はお問合せください。ちなみに何月に製造されたかは製造番号が分かればこちらで判別可能です。

以上、鍵盤1ヶ所でも強打音が出始めたらご相談ください。

一見普通に使える中古電子ピアノでも…!

一見、何の変哲もない2014年製のヤマハクラビノーバCLP-535WAが入荷しました。

ま、外観も年数の割には綺麗ですし普通に弾けるし音も出ます。

いざ天板開けてみると…

黒、赤、緑、白の4層の細長いクッションが横一直線になってないのがお判りでしょうか?

さらにズームアップで…

 

鍵盤のハンマー受け止めるクッションがダラーンと剥がれ落ちてます。

やはり年数経つとこうなる運命なのね…と実感せざるを得ません。

近日中に鍵盤の戻りが悪く鳴ったり鍵盤たたいた時にカチカチ音の鳴る現象発生することが予想されます。

基本的には低年式の電子ピアノを購入する際は、出来ればこの鍵盤を受け止めるクッションの状態をお店の方に確認してもらったほうが無難です。

当然ながらウチでは商品化の際にこの辺りはちゃんと交換しますのでご安心ください。

以上、ご参考まで。

ヤマハ電子オルガン出張修理記録簿

先日、学校用の電子オルガン、ヤマハSE4000という電子オルガンの修理にとある学校へお邪魔してきました。

不具合症状は、音がスピーカーからは微かにジャリジャリとしたノイズしか出ず、ヘッドフォンからは全く音が出ず、といった内容でした。

中身は至ってシンプルな構造ではありますが、上部パネル自体をごっそり外そうとするとかなりの結束バンドを外す羽目になり、ニッパーで誤ってどこかしらの線を切断してしまわないか緊張が走ります。

が、本体部分がちょうど学校の勉強机と同じ高さなので上部パネルはある程度束線が繋がったまま机の上にひっくり返して置いておくことが出来、結束バンドは数か所切った程度で済みました。

さて、原因はおそらくメインの基板であろうと目星つけてたらBINGOでした。

ただ、メインの基板は高いんですヨ(今回は込み込みで4万円ちょい)。この壊れた基板はまたメーカーで修理して再利用されるので多少お安くなってはいるんですが・・・最近ちょっとお値段上がってる気もしますけどネ。( ̄▽ ̄;)

ヤマハのSE-4000のような発売から10年超えのSEシリーズのオルガンで音小さいとかノイズしか出ないといった症状が出た場合、多少修理代は高くつくと思いますがその基板自体の在庫も徐々に縮小傾向にありますのでお見積り金額次第で「修理しつつ継続使用」か「新機種への買い替え」を選択いただく事になると思います。

 

ページトップ