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鍵盤楽器修理記事一覧

初物!YAMAHA電子ピアノNP32B修理!

最近、YAMAHAの76鍵ソフトタッチタイプの電子ピアノ、NP32(ピアジェーロ)の預かり修理しました。

症状は「高音でならない箇所がある」「鍵盤のあちらこちらで強打音発生」という内容です。

この場合はどの電子ピアノでもそうですが真ん中より右半分の鍵盤下の基板と全鍵盤の接点ゴムを交換しないといけません。

鍵盤外した姿が上記画像です。

ピアジェーロシリーズの鍵盤タッチは基本的にシンセのような軽いタッチですが、鍵盤下のゴムは低音側が青色、真ん中あたりが灰色、高音側が茶色に色分けされていて、このゴムで微妙にタッチの重さを変えていたりするんですネ。が、僕にはイマイチ違いがわかりません(T_T)

速攻パーツ交換終えて楽勝ムードでいざテストしてみたら「やけに鍵盤がカラカラ鳴るうえに、はじいてみるとボヨヨーンとなる」という事態にしばし悩む羽目に。

鍵盤下の部分と基板の間にあるべきクッション(ストッパーフェルト)が無いからこーなったという結論に至るまでそこそこ時間かかりました…あぁ恥ずかし~(-_-;)

この機種の鍵盤下の基板交換の際には別途ストッパーフェルトを基板裏に貼り直す必要があるんですよネ…良い勉強になりました。

ま、何はともあれ無事修理完了しましたが、初物にあたると思いがけない壁にぶち当たるもんですネ。

なぬ!現行型電子ピアノの鍵盤でカタカタ音?

先日、親会社の店頭展示品のCLP-775の鍵盤で異音がするようになったとの連絡があり、すっ飛んで行きました。

まぁ現行機種なのパーツ交換は無いだろうと思って鍵盤ユニットの各ネジのゆるみだけ確認してハイサヨナラ出来ると予想してたのですが、それだけでは解消しきれず、2度の訪問となりました。

内部のネジ締めなおしてもまだオカシイと指摘のあった真ん中らへんの黒鍵数ヵ所は、とりあえず上記画像のように鍵盤ユニット外して個別に鍵盤&ヒンジ部分交換にて対処しました。

上記画像で赤線で囲った低音側の一角にもカタカタいう異音が発生してたのですがここは鍵盤押さえ板(上記画像の黄色矢印部分)に体重かけてやると異音が収まったのでその板の共鳴が原因だなぁと判明しました。

で、鍵盤押さえ板のネジを増し締めしても共鳴するので新しい鍵盤押さえ板に交換した次第です。その後は無事異音が収まり、古い方の鍵盤押さえ板見ると若干反りが見受けられましたので板の変形が根本的原因かもと推測してます。

ちなみにその鍵盤押さえ板というのがコイツ↓です。

メーカーの技術専門サイト見てみると鍵盤押さえ板あたりが原因で異音鳴る事例チラホラ見受けられますネ。

修理が無事終わって帰社途中、駅で電車待ちながらのリポビタンDが美味かったことは言うまでもありません( ー`дー´)キリッ

 

 

電子ピアノ修理日記

さて、今日はYAMAHAハイブリッドピアノN1の修理に出かけました。

内容は電源起動時、ディスプレイ画面にエラーコード「E53」が表示されるという件です。

電源投入後4秒以内に、内部の基板間で通信ができない場合に表示されます。

↑黄色い丸印の基板間のケーブルを1本交換するだけなのですが、作業量はなかなかのヘビー級であります。

鍵盤右側の下にある基板にアクセスするためにはハンマーアクションのユニットを丸ごとごっそり外すのですが、下手なところ持つとアクションに狂い生じるので要注意であります。

↑アクションユニット外したあとは上1オクターブ半ほど鍵盤外せば基板のコネクターにアクセスできます。

鍵盤自体にも下側に光センサー用のシャッターが付いてるのですが外した時そこも触ったり傷つけたりしないように気を遣います。

鍵盤戻してまた重たいアクションユニットを付け戻す時が最もキンチョーする瞬間です。

こうして修理終わったあとは念のため、鍵盤センサー測定して終了と相成りました。

めでたしめでたし(^^)

 

高くつきます!エレクトーンのレジストボタン破損!

前回のブログから2週間も空いてしまい申し訳ありません。

久々の鍵盤楽器修理記録です。

音楽教室のエレクトーンELS-02Cのレジストボタン1ヶ所破損したと聞き、修理に行って来ました。

以下の写真が壊れたレジストボタンのパーツで赤丸の所のボタンが欠損してしまっています。

エレクトーン奏者ならばコレがどこにあるものか理解されてると思いますが、一般の方にはピンと来ないと思いますので画像を以下に貼っておきます。

ちょうど【7】にあたる部分のボタンが破損してたんですネ。で、ここのボタンだけサクッとはめればOKという訳ではなく、もう基板丸ごとの交換となります。

しかも上鍵盤外しての作業になるのでなかなかメンドイんですワ(T_T)

ま、レジストボタンなんて滅多に壊れる事ない場所かとは思いますが、高くつく修理になりますので扱いには注意してください。

 

電子ピアノ!修理問い合わせの多い案件!

今回は電子ピアノの修理案件についてです。

何だかんだでやはり突然不特定の鍵盤で爆音(強打音)になるという症状の修理依頼が多いですネ。

それは鍵盤下の接点ゴムの劣化もしくは基板の腐食等が原因で起こります。一定の年数経つとゴム素材のパーツの劣化は避けられないのですが、ある時期のGH3鍵盤とNW鍵盤(ナチュラルウッド)の分に関してはメーカー(ヤマハ)の品質基準を満たしてなかった事もあり、早い時期より症状が出始めてる個体が多い模様です。

その分に関しては無償でちゃんと修理受けられるようになっております。

その無償修理対象の条件ですが、

 ①製造より10年以内の個体、つまり2024年3月時点では2014年3月~2021年2月に製造された電子ピアノ

 ②品番が、CLP-500~CLP-600番台(SCLPも含む)、CVP700番台、YDP-163、YDP-164、YDP-S54、CSP-100番台、P-515、CP-88、YC-88

2014年製の場合、現在は2024年3月ですので2014年2月以前製造分は有償修理となり、翌4月になるとまた2014年3月以前製造分は有償修理となりますので、無償修理受けられるか否かご不明な方はお問合せください。ちなみに何月に製造されたかは製造番号が分かればこちらで判別可能です。

以上、鍵盤1ヶ所でも強打音が出始めたらご相談ください。

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