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楽器のお話記事一覧

ギターは長年使いこんで音が良くなるのか?

巷でよく言われるギターを「ギターを長年使いこめば音が良くなる」っていうお話。

確かに長年使っていて自分のギターの音が良い方向に変化したと感じる方多いと思います。

経年で木材に対する音の振動の伝わり方がどのように変化するのか、繊維レベルでその仕組みが解説されたウェブサイトをヤマハのサイトで見つけましたので参考にしていただければと思います。

https://www.yamaha.com/ja/tech-design/research/technologies/are/

経年変化で木材のセルロースの結晶度が増加する事で木目の方向に硬くなり、ヘミセルロースという物質が分解・減少する事で厚み方向に柔らかくなるため、木材が振動しやすくなるとの事ですネ。

あとは塗装の経年変化でも実感としてラッカー塗装だと製造後半年程度で変わってくる印象ありますネ。

「使い込んで」というよりもむしろ「常に使える状態の良い保存状態」で長い年月を経れば木材が振動しやすくなり、音が良い方向へ変化するという結論になろうかと思います。

そもそも保存状態が悪いと、音以前の問題になりますからネ。

Fender Japanギターの最近のお値段!

プライベートではハードオフなどのリサイクルショップや大手楽器店などで中古楽器をチョイチョイ物色する事あります。

旧日本製の棹物の品ぞろえに関しては大須のコメ兵が個人的にはダントツかなぁと思っていて、名古屋行くとついつい寄り道してしまいますネ(-_-;)

で、フェンダージャパンの中古ギター見てたらどれもこれも当時の定価以上のお値段付いてるんですネ。

デジマートで他店の商品見ていても同様の傾向で、発売当時10万円前後の物が30万円オーバーに高騰してる物とかちょいちょいありますが流石にお値段吹っ掛けすぎな気がします。

今のちょっとしたハイエンド系ギターに手が届くレベルですよネ。

確かに今まで買取したフジゲン期の個体で当時5万円台のグレードでもハイエンドクラスの鳴りがするギターもありましたけど・・・。

そんなフジゲン期の個体が人気で価格が上がるのはまぁ諦めるとしても、それらにつられて「Crafted in Japan」時代のものまで同じように上がるというのはどーも納得し難いですナ。

その時代の下位グレードになると外国産のコスパモデルの方がレンジ感や響きが優れてる場合ありますのでネ。

くれぐれもFenderロゴの魔力に惑わされないようにして下さい。

オススメ!YAMAHAのSMART PIANISTアプリ!

今や電子ピアノはスマートデバイス用アプリがめちゃくちゃ進化して便利になっとります。

先日買取したヤマハの電子ピアノ、YDP-164Rでちょいとそのアプリ「Smart Pianist」弄ってみましたので紹介します。

但しYDP-164はBluetooth機能がないのでパソコンやスマートデバイスに接続するにはTO HOST端子のケーブルが必要になります。

アプリ側が電子ピアノの接続を認識したら以下のメニューより使いたい機能を選択します。

まず「ピアノルーム」というのはリバーブのかかり具合を設定するメニューになり、リサイタルホール、コンサートホール、サロン、クラブ、オフ(残響無し)の等の種類が選べて別メニューよりタッチ感度、空間(リバーブの深さ)、チューニング、ダンパーレゾナンス等の調整が可能です。上位機種になるとピアノルームの種類や設定する項目が増えていきます。CLP-600番台になればグランドピアノの蓋の開き具合などもシミュレートできたりします。

ボイスメニューでは音色が選べて、レイヤーの音色も追加可能です。また、音色の種類も機種によって表示が異なってきます。

 

ソングメニューではレッスン用の楽曲が用意されています。

レッスン曲を選べばそのまま音楽再生することが可能ですが、各楽譜の左端のスコアをダブルクリックするとPDF形式の譜面のページに遷移します。

譜面のページに遷移し、再生の▷マーク選ぶと曲が流れると同時に再生箇所の小節が色変わっていくのでどこを弾けば良いか一目でわかりやすいですネ。

 

あとはダンパーペダル踏んだ時の弦の共鳴音を再現したり各鍵盤ごとに音量やピッチが調整出来たりという非常に細かい部分まで設定が出来るようになってます。

但しこのアプリを使う場合、機種によっては電子ピアノ本体のファームウェアのバージョンアップが必要になる事がありますのでご注意ください。

とにかく細かい設定が可能ですのでいろいろ弄ってみてみるのも面白いでしょうし、YAMAHA MUSIC DATA SHOP(ヤマハミュージックデータショップ)でデータをダウンロードしてここで活用するのも楽しいと思います。

また、アリウスシリーズや現行機種のCLP-825のような操作パネルが簡素な機種であれば、いちいち取説やクイックオペレーションガイド見る必要なくなり、直感的な機能操作が出来て便利かと思います。

以上、ご参考まで。

ヤマハハイブリッドピアノ、NU1とNU1Xの違いに・・・( ̄▽ ̄;)

先日、YAMAHAハイブリッドピアノ「NU1」の修理依頼を受けまして、いざ現地に行ってみたらそれは「NU1X」でしたという事がありました。

外観は両方とも変わりませんので「NU1X」を単に「NU1」と略して普段から呼んでらっしゃる方多いのではと思います。

中身の回路から基板の構成等、電子関連部分は全然別物で、フルモデルチェンジと言っても言いぐらいの違いがあります。

まずは電源スイッチ!NU1はONにするとボタンが沈みっぱなしになり、OFFにするとボタンは元の位置に戻りますが、NU1XはONの際に押した一瞬だけ沈み、すぐに元に戻ります。

電源回路の仕組みから既に別物なので両者のパーツの流用は利きません。

機能面では音色数、内蔵曲数、バーチャル・レゾナンス・モデリング(VRM)機能の有無、BLUETOOTH機能の有無、バイノーラルサンプリング機能の有無などの違いがあります。

当然、回路図からして違う訳ですが、1文字違うだけで回路の流れがこうも違うかと最初に知ったときは絶句しましたネ。

なので「色を表すアルファベット除いた型番(モデル名)、1文字違えばそれらは別物」と認識いただければと思います。

気になる!ヤマハクラビノーバCLP-800シリーズとCLP-700シリーズの違い!

先月、ヤマハクラビノーバCLPシリーズが800番台にモデルチェンジしましたネ。

 

全体のシルエットや操作パネル見た印象は「あんまり代わり映えしないかなぁ」でしたが、細かな変更が加えられおり、カラーはそれまでのダークウォールナット調(DW)とホワイトアッシュ調(WA)がなくなりホワイトバーチ調(WB)が新たに設定されました。

鍵盤の仕様も700シリーズと同様に「グランドタッチ™鍵盤」「グランドタッチ-エス™鍵盤」ですから修理技術面もそんなに違いは無いと思いましたが、低音域のハンマー部品を新規に設定した上で、全域の荷重バランスを最適化した全域の荷重バランスを最適化しているようです。

また、パネルのディスプレイの画素数もUPして見やすくなってます。

各々の詳しい違いに関しては以下のメーカーのサイトでも掲載されてますので参考までにご確認ください。

 ・CLP-735とCLP-835の違い⇒ https://faq.yamaha.com/jp/s/article/000026265

 ・CLP-745とCLP-845の違い⇒ https://faq.yamaha.com/jp/s/article/000026266

 ・CLP-775とCLP-875の違い⇒ https://faq.yamaha.com/jp/s/article/000026267

 ・CLP-785とCLP-885の違い⇒ https://faq.yamaha.com/jp/s/article/000026268

各モデルとも弾き心地やサウンドに関わる所はかなり細かいチューニングされているようですので家電量販店や楽器店で試奏可能な800シリーズ見かけたら、変わったとされるポイントをじっくりとお確かめくださいネ。

 

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