楽器のお話記事一覧
ギタースタンドのお話!
ギタースタンドは一般的には以下のような置くタイプの物が、最もお求めやすい価格なので多いのかなと思います。ウチではこのタイプ1000円で売ってますので。
形状や素材、軸の傾斜角度はどのメーカーもほとんど同じような物が多いですね。これに何か物を引っ掛けるフックなんかが生えていれば便利なのになぁと思ったりするのですが、悉くこのタイプにそんな工夫は成されていません。また、ソフトケースに入れて持ち運べるような工夫した物も皆無です。
気軽にギター本体だけを立てかけられる事を前提としたデザインなのだとは思いますが、個人的にはこの傾斜では地震が来たらすぐに倒れそうで不安です。
あと、ラッカー塗装のギターやベースを置く際には塗装を守るためにモフモフのカバーや包帯を巻かないといけなくなりますが、そうするとツルツル横滑りしてさらに安定感を欠くのであまり好きではありません。販売してる側が言うのも何ですが( ̄▽ ̄;)
やはり立てかけた時の安定感を重視するならば首吊り式のスタンドか以下のような折り畳み式でも安定感のある物になると思います。
ただ、首吊り式であれば転倒の心配は大幅に軽減されますが、ZENのスタンドのようなリーズナブル品だとゴムスポンジ部分が早めに劣化し、包帯を巻いていてもボディやネック部分にうっすら黒い色が付着したりしますので下手にケチらない方が良いです。
上記画像の折り畳み式のハーキュレスのスタンドは何と!フライングVやランディV、エクスプローラーのような変形ギターも立てかけたり出来、GIGケースのポケットにも入れて持ち運べるので、スタンドとしては多少高額になりますが個人的にはオススメの1つです。傾斜角度もそこそこあるので安定感あります。
先日、南海トラフ地震臨時情報が発表されていましたが、ギタースタンドも揺れ方次第でお陀仏の可能性ありますが少しでも転倒の憂いがない備えが大事かなと思います。
エレクトーン(バイタライズ版)で使用可能なUSBハブ!
エレクトーンはバイタライズすると現行機種と同等の性能が得られる訳ですが、同時にUSBの読み込み速度も2.0規格になり速くなります。
ELS-01タイプUに装着されてたUSB延長コード(UD-USB01)が一時的に運よく使えたとしてもそれは1.0規格なので読込速度の違いから読込不良が発生しやすくなります。
なのでUSB使う場合は本体のUSB差込口に直接差し込むか、2.0規格のUSBハブ使っていただく事になるのですが、ヤマハできっちり動作確認とれていて「これなら全く問題ない!」とアナウンスされてるUSBハブは今のところたった1機種のみとなります。
それがELECOM(エレコム)のU2H-TZ427SBKというやつです。
電機屋によっては置いてたり置いてなかったりするので店頭で手に入れようとすると何件かハシゴする羽目になるかもしれません(-_-;)
USBハブってあんまりACアダプター使うイメージないと思いますが、ヤマハからはバスパワーでは正常に動作しない可能性ありますとの事ですのでなるべく付属のACアダプター使うようにして下さい。読み込める容量が大きくなってるので使っとくほうが絶対安心です。
ちなみにELB-02もこのエレコムの推奨USBハブ使えるのですが、通常のELS-02シリーズやELC-02はUSBハブが既に内蔵されている為、このような外付けのUSBハブは使えませんので悪しからず。
何軒かバイタライズ済エレクトーンの修理でお客様のお宅へ伺う機会ありましたが、ご使用のUSBメモリーもそうですがUSBハブがメーカー推奨か否かなんてほとんど気にされていないのが現状のように思います( ̄▽ ̄;)
外付け品を使う場合はなるべくメーカー推奨品を選択するように意識していただければと思います。
安いギターほど手間かかる・・・(-_-;)
今回の表題の件、仕入れる側の立場から日々実感している事です。
コスパモデルのアコースティックギターだと試奏の際、チューニングしてたら弦が切れるなんて事はよくあり、ナット溝をまず確認するとバリ残ったまんまだったり粗かったりします。またペグのストリングポストにもバリがあることも多いですネ。
その場合、後でナットファイルでシャカシャカ溝削り直してバリも除去し、ペグのストリングポストにもバリがあるとヤスリで取り除きます。
あとはネックの強度が弱かったりシーズニングが不十分だと仕入れてしばらくすると反りやねじれが発生しやすかったり、指板が痩せたりすることも多いです。
ネックの反り、ねじれが発生した場合はトラスロッド調整とサドルの高さ調整することとなり、指板痩せた場合はフレットのバリ取り作業が待っています。
「ギター弾いてみたいけど、どこまでギター続けられるか判らないし」という事で低価格のモデル選択される方、多いと思いますが、ギター人口の間口を広げるという意味では価格が安いという事は良い事かなと思います。
が、店頭陳列時だけでなく購入後も以上のような状態の変化が起こる可能性があるという事を、ギター購入の際には念頭に置いていただければと思います。
ギターの3弦だけがチューニング狂いやすい場合!
エレキギターでペグがロック式であるにもかかわらず、3弦だけチューニングが安定しないという事をよく聞きます。
ナット溝に潤滑剤塗ったり日々のメンテナンスを怠らないのはもちろんですが、それでも改善しない場合はナット溝の幅と弦のゲージの不一致を疑った方が良いかもしれません。
というのもナットの溝を切る専用ヤスリ(ナットファイル)はバラ売りだけでなくセット弦の各ゲージに合うよう6本セットで販売されてたりもしますが、たまに弦のゲージと不一致なナットファイルセットが販売されてる事があるからです。
例えばセット弦のゲージが10-46であった場合、大抵3弦は0.017の太さですが、ナットファイルのセット売りの場合、3弦用が0.016だったりする事あるので、メーカーや工房によってはその0.016で溝切してる可能性あると思います。
そうなると、当然ながらナット溝の底が狭くなるので弦のすべりが悪くなりチューニングも安定しません。
なので潤滑剤を塗布してもチューニング安定しない場合は、弦のゲージに合ったナットファイルで軽く数回シャシャッとナット溝を切り直し、細目のサンドペーパーでサッと磨いてあげてみると良いかなと思います。
ナットファイルはバラ売りだとそんなにお金かかりませんので、チューニングが不安定でお悩みの方は一度お試しください。
2009年製!YAMAHA 中古エレクトーンELS-01U商品化!
最近、2009年製のエレクトーン、ヤマハステージアTYPE U(ELS-01U)が入ってきました。
これも例に漏れず商品化の際は鍵盤下のパーツは交換してあります。
ただ、ELS-01シリーズは2010年6月製造以前の個体の場合、冬の寒さ(気温0度以下)にさらされると、電源入れた際に「サーッ」というノイズが発生する事多いので、それの対策をする一手間が加わります。ちょっと前まで1部の基板交換で済みましたが、現在はその基板が供給終了となってしまった為、小さいコンデンサーをハンダ使って低温対策済みの物と交換する事になります。ちなみに、2016年9月までは無償修理が可能な案件でした。
まず、上部鍵盤ユニットとスピーカーユニットの間に入ってるデジタルメインボードを外します。
↓蓋開けると中身はこんな感じ。
↓赤丸で囲った基板を取り外します。
↓赤丸で囲ったコンデンサーがノイズ発生の元凶なのでこいつを交換するのです。が、両面基板のハンダ付け外しはなかなか慣れないもんです(´;ω;`)
下の画像がコンデンサー交換後の基板です。これをまたボード本体(デジタルメインボード)に戻して作業は完了となります。
ELS-01タイプUシリーズでこのノイズ対策がメーカーで行われたのは2010年7月生産途中との事ですので、それ以前のタイプUシリーズとスマートメディアがある古いタイプを入手する場合は、きちんとその辺が対策済みかどうか確認いただく事をオススメします。
これでメンテンナンスは一通り終わりましたのであとは値付けを待つのみです。
ご興味ある方はご検討の上お問い合わせください。あらかじめお代をいただければグレードアップ、またバイタライズしてお渡しも可能です。